アメリカオペア体験談!オペアライフを終えて

オペアライフを終えて


















2012年7月オペアとして渡米してから2年、この度満期を終え、無事帰国する事ができました。オペアになろうと思ったのは、初めて海外に行った時からいつか海外に長期滞在したいという想いがあったこと、そして、現地集合のツアーに参加して以来、できれば多くの人種が集まるアメリカがいいなと思った事がきっかけでした。オペアの制度を知らなかった時は、ワーキングホリデーでと考えていましたが、アメリカでのオペアは国から認可されているプログラムである点、仕事と滞在先を決めた状態で渡米できる点、渡航、保険費用がかからない点、仕事だけではなく学校に通える点など、様々なサポートがある事を知り、オペアになろうと決めました。

 

 オペアにとって一番重要なるのはファミリーとのマッチングだと思います。滞在中、一緒に過ごす時間が一番長くなり、ファミリーによってオペアライフが変わるからです。私はマッチングするのに時間がかかり、自分のタイミングで渡米できない事(特に年齢)に、とても焦りがありました。インタビューはほとんどの場合スカイプで行うので、それだけで相手を判断するのはとても難しいことですが、それでも自分が納得するまでファミリー探しをしました。




 最終的にサンフランシスコのファミリーとマッチし渡米したのですが、残念ながらオペアに対する考え方の違いからリマッチすることになりました。リマッチすると1ヶ月以内に別のファミリーを捜さなければならず、しかもリマッチした時期が12月だったこと、そして日本でのマッチングにも約10ヶ月かかった私にとってはとんでもない条件で、かなり絶望的でした。とにかく不安で、何とも表現しがたい気持ちとの戦いでした。しかしそんな場面で一番救われたのは、同じオペアの仲間達でした。特にサンフランシスコエリアには日本人が多く、その為日本人オペアもかなり多いエリアでした。オペアという特殊な立場を分かち合える友達がいたのはとても大きな存在で、本当にたくさん励まされ、助けられました。彼らがいなければあの状況に耐えられず、帰国していたと思います。





 その苦しい期間が報われ、今回のオペアライフを最高の物にしてくれた、ボストンのホストファミリーとマッチする事ができました。彼らはアメリカ人ですが、ホストママは3年程日本に住んだ事があり、日本語でもコミュニケーションが可能で、当時2才の女の子と4ヶ月の男の子のキッズには日本語を聞かせたいからと日本語でのケアを求められました。最初はアメリカにいるのに日本語の環境に満足いかない事もありましたが、必要であれば母国語で会話が出来る事は信頼関係を築く上ではとても有り難いことでした。特に私はリマッチを経験した後だったので、両親とのコミュニケーションには特に気をつけて、気になった事があったら何でもすぐ相談し話し合うようにしました。出来ることは可能な限り手伝えるようにし、時には時間通り仕事が終わらなかったり、急に無理な仕事を頼まれる事もありましたが、ホストファミリーはいつも「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えてくれ、その度に救われました。そしていつも助けてくれるからと私の用事やバケーションに合わせて仕事の都合をつけてくれる事もよくありました。


 

 
 オペアはプログラムで決められているルールがあります。基本的にそのルールに従うのですが、個人的にはファミリーに対してあまりルールに捕われず寛大でいるとファミリーもオペアに対して寛大になる気がします。例えば、オペアの仕事はルール上、子供に関する事以外は仕事ではありませんが、ファミリーは日本食が好きだったので夕食に日本食を作ってあげたり、ファミリーの一員として皿洗いや洗濯、掃除などの手伝いはよくやっていました。意識的に仕事以外でもファミリーといる時間を取るようにしていたので、と言っても一緒に部屋にいるだけですが、子供達もとても懐いてくれて、今でもホストママからキッズはめぐみを探してるというメールをもらう事があります。本当に有り難く幸せな事です。


 
 
 家では日本語環境だった為、外出先では特に英語を使う事を意識していました。外国人の友達と会うことはもちろんですが、お店の人やカフェで隣りに座った人に話しかけたり(日本ではちょっと難しいですよね笑)、現地のコミュニティに参加したこともありました。日本人の友達と遊ぶことももちろんありましたが、外国人の友達も誘って必然的に英語を話すような環境にいるようにしました。自分次第でいくらでも英語環境に出来る事がわかって、この環境を維持できればと思っています。


 

オペア2年の満期を終え、最後に滞在できるボーナスの一ヶ月で念願だったアメリカ横断のツアーに参加しました。私はビザが途中で切れてしまう為、最後までいられませんでしたが、ロサンゼルスからマイアミまでバンで横断した毎日はとても刺激的で本当にいい思い出です。アメリカは州毎にその文化や雰囲気が変わります。まるで各州が違う国のようで、改めてアメリカの広大さを確認させられました。



 帰国して約1ヶ月が経ち、やっと日本のリズムに慣れてきた今、思う事はやはり英語を忘れるスピードはとても早いという事です。英語で考える時間が極端に少なくなり、今まで普通に話せてた友達との会話も時折聞き取れなくなったり、単語がなかなか出て来なかったりするのです。苦労して得た英語力を維持、更に向上させる為にも何かしら英語に関わる仕事に就きたいと考えています。




 今回のオペアライフを通して、横山さんをはじめ、両親、友達、ホストファミリーにはたくさんのサポートをしてもらい、助けてもらい、励ましてもらいました。感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。